スティーブ・ハンセン、キーラン・リードのリーダーシップを振り返る

Hansen and Read

ケヴィン・メアラム、トニー・ウッドコック、ダン・カーター、マア・ノヌー、コンラッド・スミスといった主力選手が相次いで引退し、前主将リッチー・マコウの後を継いだリードは、新世代のオールブラックスへの移行をシームレスに進めることに成功しました。

あらゆる意味で、それからのチームはいっそう強くなったとも言えます。 

オールブラックスのスティーブ・ハンセン監督は、リードがチームで果たした役割は実り多いものであったと認めています。当のリードは、オールブラックスを離れた後は日本でプレーする意向を表明しています。


監督は、リードの決意はプレーに現れていた、と述べています。

リードは20才で初のテストマッチに出場。クルセイダーズに入り、ブラインドサイド・フランカーとしてキャリアをスタートしました。ところがオールブラックスの選抜担当は彼のスタイルに別の可能性を見出し、ナンバー8のポジションにつけました。

すると攻守共に優れたタフなプレーヤーとして頭角を現し、世界の年間最優秀選手賞に選ばれてからも一貫して優れたパフォーマンスを見せてきました。

どんな試合にも非常に強い心で立ち向かわなければ、こういった実績を重ねることはできません。

主将としての資質も彼のキャリア形成の重要な一面となりました。

ハンセン監督は「リーダーシップは自分自身のリーダーになることから始まる」と語っています。

「彼は早くから準備万端で臨む姿勢を見せていました。それは率先して自分自身を導いてきたからこそ可能なことです。彼はあらゆるチームで様々なタスクを与えられました。我々から見て彼にとって最初の大仕事は、ラインアウトをコントロールすることでしたが、今や世界でも彼の右に出るものはないほどです。以後、リッチー・マコウのサポート役となり、リッチーが負傷したときにはチームをリードしました。

オールブラックスの一員になることは簡単ではありませんが、その中でキャプテンを務めるのも大変です。多少の時間はかかりますが、学ぶことをやめない限り、選手は立派に成長します。キーランにも我々と同様、まだ学ぶべきことはあるでしょう。

彼が仲間に尊敬されていることは明らかです。彼は選手たちに慕われていますし、マネジメント陣も彼のことが大好きです。それは彼のやり方が正しかったことを示しているのではないでしょうか。」

リードの選手としての資質については、どれかひとつを選べないほど多才だったということです。

ワイドパスを含め、パス全般が上手な選手ですが、「ウエリントンの南ア戦で、後ろ側からリッチー・マコウにボールを回し、コーナーへのトライに繋げたプレーが思い出されます。ところが、そんなスキルも彼にとっては定番となり、特に目立った技ではなくなってしまいました。彼は何でも非常に高いレベルでこなせるまで極めるので、傍目に見て特別な感じがしなくなるのです。」とハンセン監督は語っています。