冷静なプレーに徹したオールブラックス

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トゥウィッケナムでのこの一勝について、彼はスカイスポーツの取材に対し、次のように喜びを語っています。

 

「雨の中、イギリスは本当にいいプレーをしました。こちらは環境に慣れるのにしばらく時間がかかってしまいましたが、私はチームを心から誇りに思っています。ゲーム開始から20分ほどは、イングランドを無得点に抑えるだけで一苦労でした。

 

それでも何とか敵陣でプレーするように持っていき、そこからはチームとしてうまく機能できるようになりました。我々の強みはここにあると思っています」

 

「イングランドは毎週のように雨になる場所でプレーすることに慣れています。オールブラックスは、ボールを支配するようになってから動きが良くなりました。ある程度の時間ボールを維持すれば効果的に動ける、ということを実証できました」

 

イングランドは何人か主力を欠いていたものの、すばらしいチームでした。彼らにとっては残念な結果になりましたが、本当に良い試合でした。トゥウィッケナムはいつも激戦になります。そこで勝ち得たことには大きな意義があります。

 

リード主将は、ゲーム運び自体はあまり変える必要はなかった、と振り返っています。計画は、ディフェンスを信じて敵陣奥に入り込む、というものでした。

 

「作戦に沿って動けるようになってからは、ラインアウトでボールを奪ったり、スクラムで押し切ったりと、フォワードが本領を発揮しました。」

 

スティーブ・ハンセン監督は次のように評しています。「イングランドは本当にうまかったし、我々のチームは個性を発揮した、そんな試合でした。ラグビーに向かない天気になったのは、どちらにとっても同じことですが、15-0から巻き返したのは我々です。試合運びをうまくコントロールして、いいプレーができました」

 

監督によると、前半終わり近くのペナルティで主将のキーラン・リードがゴールキックではなくスクラムを選択したのは、チームがボールに触れることの大切さを考えた結果だったということです。

 

「イングランドは本当に善戦しました。ある時点までは、全般的にゲームを支配していたと言ってもよいでしょう。それでも我々にとって必要なのは、ボールを手に入れて自力で動く、それだけでした。相手の強みを奪い、自分の力を活かせるゲームをすればよいのです」

 

イングランドのラインアウトを狙ったのがうまくいったこと、後半の早い段階でリアム・スクワイアと交代でスコット・バレットが入ったこと、途中から入った控え選手たちが活躍したことも功を奏しました。

 

「相手はセットプレーが得意ですから、そこを崩していきたいと考えていました。こちらはスピード感のあるディフェンスを前面に出していくことができたと思います。」

 

イングランドの共同主将オウエン・ファレルは、チャンスの限られる雨の試合、終盤でフランカーのサム・アンダーヒルのトライがビデオ判定で却下されたことの正否に言及していました。とはいえ、全試合を通じて激戦から退かなかったことは事実で、今後どう改善していくかに目を向けなければなりません。

 

試合直後の選手には実感できなかったかも知れませんが、オールブラックスとの対戦でより強くなったイングランドは、11月の残り2週間半をさらなる強化に費やす見込みです。