ブラックファーンズ、パワーアップしてスーパーシリーズで勝利を手に

Black Ferns

先日フランスに屈したニュージーランドですが、1週間の調整を有効に活用したようです。第2クォーターと第4クォーターを優勢で押し切り、左右に大きく展開してイングランドを制しました。

試合中、ブラックファーンズにイエローカードが2枚出されたもののチームの統制が崩れることはなく、ウイングのレネー・ウィックリフはトライでハットトリックを達成しました。

トーナメントでリーダー格としてひときわ輝いているのがフランカーのピア・タプセルです。ナンバーエイトのシャーメイン・マクメナミンとキャプテンのオープンサイド・フランカー、リズ・エルダーのサポートもあって、ボールを持って走り、重要なタックルを決め、ブレイクダウンやパワフルなラインアウトを見せるなど、終始ダイナミックに活躍しました。ボールの扱いに長けたマクメナミンとエルダーの巧みなサポートも目を引きました。

スクラムハーフのケンドラ・コクセッジは見事なゴールキックでアシスト。トライにポイントを上乗せし、ブラックファーンズのひたむきな努力を印象付けました。彼女の走りのスキルも最初のトライにつながりました。

ケリー・ブレイジャーはフルバックで効果的に動き、センターのチェルシー・アリーは鍵となるギャップをとらえて、ウィックリフの2つめのトライをセッティングしました。 

ニュージーランドのフォワード選手たちも賛辞に値します。各自がしっかりとタスクをこなし、フォームを崩すことなく立ち向かって、最善を尽くしてくるイングランドを抑えました。左ウイングのアイーシャ・レティ・イイガにはフランカーほどのチャンスは巡ってこなかったものの、力強い走りとタックルで多大な貢献をしました。

試合開始からイングランドはテンポの速い試合運びでプロップのトカ・ナトゥアの意表を突いてきました。ナトゥアは、ペナルティでタップキックを選んだスクラムハーフのリアン・ライリーを妨害する形になりシンビンを言い渡されました。イングランドはペナルティゴールを獲得。

しかし、ナトゥアを欠いてもニュージーランドは巧みなプレーでプレッシャーをかけ続け、イングランドのペナルティに持ち込んで、コクセッジのゴールで同点に戻しました。

試合開始から10分、ニュージーランドの22mラインでイングランドのラインアウトがオーバースローとなった場面では、プロップのセイラ・バーンがリカバーに入って走り、ボールをバックライン中央へとつなぎました。エミリー・スカーラットはボールを抱えてサイドに大きく駆け抜けてトライ、続くコンバージョンも自身で決めました。

ニュージーランドのフォワードは臆せずイングランドに揺さぶりをかけていきました。イングランドの22mライン付近では2度にわたるセットプレーでタプセルが活躍しました。そこに好機を見出したコクセッジがラックから素早く駆け出し、フィールドを横切りながらディフェンダー4人を突破しました。さらにマクメナミンのサポートを得てウィックリフにパス。25分、コーナーへのトライが決まりました。

その4分後、アリーがイングランドのディフェンスを突き、センターで圧倒的な走りを見せました。アリーからウイングへのロングパスは地面に落ち、後方へバウンド。イングランドがこれを捉えてターンオーバー、手薄になっているエリアでボールを進めようとしましたが、ウィックリフがインターセプトに入り、そのまま走ってトライを獲得しました。

イングランドは46分、ペナルティで得点して13-15と迫りました。その2分後にはニュージーランドのフッカー、テ・クラ・ナタ・アエレンガマテがシンビンで外れましたが、イングランドのスコアは許しませんでした。

59分、コクセッジのペナルティゴールでブラックファーンズは5点リード、さらに64分のスクラムで確かな勝機をつかみました。

交代でバックスに加わっていたテレサ・フィッツパトリッがスタンドオフのルア・デマントを迂回するように抜け、絶好のタイミングでパスを受けてブレイクスルー。並走したウィックリフがボールを受け取り、トライしました。

得点者:ニュージーランド 28 (レネー・ウィックリフ トライ3; ケンドラ・コクセッジ コンバージョン2 ペナルティ3) イングランド 13 (エミリー・スカーラット トライ1; スカーラット コンバージョン1, ペナルティ2).ハーフタイム:15-10