オールブラックスの構築は続く - 監督が語る

ABs continuing to build

スティーブ・ハンセン監督は対イタリア戦の10トライを誇らしく思う一方、戦略開発は引き続き進行中にあり、夏とスーパーラグビーのシーズン中も継続すると語りました。ラグビーワールドカップの作戦には4回のテストマッチの経験が活かされることになるでしょう。

 

「チームを心から誇りに思います。今年最後の遠征は強豪相手の試練もあり、ダブリンでは望んだ結果が得られませんでしたが、そこから立ち直り、選手自身はもちろん、マネジメント陣やニュージーランド全国の人々が誇らしく思える成果に繋いでみせました」

 

「ジョーディ・バレットはウイングで4トライを決めました。1つは兄弟が蹴り出したボールを受けてフィールドの奥から獲得した見事なものでした。デミアン・マッケンジーも3トライを獲得しました。また、ヴァエア(フィフィタ)の6番での活躍ぶりにとても満足しています。彼には存在感があると思っていました。他にもたくさんの選手が非常に良いプレーをしました」

 

ハンセン監督は、困難なシーズンであったとは言わないが、プレッシャーは常にあった、とも振り返っています。負けた試合は少なかったものの、敗戦時にそれなりの反響があったことは確かです。

 

「私も負けることは嫌いですが、負けた試合のせいで困難な一年になったとは考えません。それよりも、自分たちがどんなプレーをしたかを話題にする人が増えているという事実に、勝ってほしいという人々の期待を感じること、そして自分たちも勝ちたいと思っていることに目を向けるべきです」

 

「敗戦を喫した試練の週を乗り越え、今夜良いプレーをしたチームを誇りに思います。帰国して、やるべきことに取り掛かります。」(以上、ハンセン監督)

 

主将のキーラン・リードは、敗戦後のモチベーションはいつも以上に高く、試合前の準備に困難はなかったと語っています。

 

チームは準備万端で、それは実際のパフォーマンスにも現れました。試合の80分の間、たゆむことなく力を発揮したのです。

「よくある程度のばらつきはあったものの、最初の1分から80分まで全力でプレーしました」と主将。

 

対アイルランド戦では望んだ結果が得られませんでしたが、パニックに陥ることはありませんでした。有終の美を、という思いを選手たちはローマで叶えました。

 

ハカの先導役を務めたことについて主将は、1960年のローマ・オリンピックの会場となったスタジアムで、ニュージーランドの歴史的瞬間とのつながりを確かめる意図があった、と説明しています。かつて陸上のピーター・スネルとマレー・ハルバーグは、同じ場所でわずか1時間以内のうちに金メダルを獲得しました。また、正義のためイタリアの戦場へ向かったニュージーランド人たちへの追悼も兼ねて、そうするのが相応しいと考えたのだそうです。

 

他の国々と同様、ワールドカップも予定されている次のシーズンに多大な期待を寄せつつ、休養期間を置いて、選手たちはオールブラックスとして心機一転復帰する意向です。2019年に向けてモチベーションに不足はありません。

 

イタリア代表側はディーン・バッドによると12ヶ月前からこの試合に向けて準備を積み重ねてきたということです。しかしながら、オールブラックスのボール回しの速さで差がつきました。

 

「ブレイクダウンでオールブラックスのスピードを落とすことができませんでした。それがフェーズの先に見えてしまうのです。先方のオーバーラップは1人で充分、それでもやり遂げられるスキルの持ち主なのですから。とにかくボール回しが速くて、追いつくことができませんでした。」

 

4トライを決めたジョーディ・バレットは、ウイングのトレーニングはしていたものの、実戦ではしばらくプレーしていませんでした。2ヶ月間待って獲得したチャンスで、ウイングとしてのプレーを存分に楽しんだようです。

 

フォワードがボールを奪取し、センターが開いたチャンスを生かして活躍することができました。

 

アイルランドに敗れた後ではありましたが、チームには好ましいエネルギーが満ちていました。また、数週間ぶりに出場した選手の働きも大きかったと言えます。