監督も頷いた「ニュージーランドのラグビー界にとって良好な1日」

Good for Japan

「今回のテストマッチには、経験の浅い選手を多数投入しました。対戦相手の日本はこの2年ほど非常に良いプレーを見せています」

 

「それなりのリスクを伴うことは承知していましたが、チームはなかなか良くやったと思います」

 

「日本の仕掛けたゲームに捉えられて、相手の思惑通りに動いてしまった場面もありました。日本側はこちらの22mライン付近でのプレーを狙ってきました。おかげで我々は賢くプレーする方法を考え直すことになりましたが、キックを使ってスペースを見つけ、展開を変えるようにしたあたりから得点が入るようになってきました」

 

奇策を見せた日本についてハンセン監督は、意欲あふれる素晴らしい対戦相手であり、ファンにとっても応援しがいのあるチームであることを実感したとのことです。

 

「力の見せ所と言いましょうか、良いラグビーをプレーできる日本と、堂々と対戦した我がチームを誇りに思っています。オールブラックスでは8人が初めてのキャップを手にしました。選手のキャップ数合計はざっと169でしたか、デイン・コールズだけで56あったと思います」

 

「ニュージーランドのラグビー界にとって、特にその将来のためになる、良い1日になりました。今日の選手の大半はワールドカップには出ないでしょう。それでも、その先には大きく関わってくるはずですから、オールブラックスの一員として彼らが経験を得ることができて良かったと思っています」

 

「来年はスーパーラグビーの所属チームに戻って、さらに優れたラグビー選手になろうと意気込むに違いありません。その気概を生むことを我々は目的としています」(以上、ハンセン監督)

 

ハンセン監督はコールズについて、得意のウイングからのトライがよく決まったこと、スクラムも上々で、ラインアウトに正確にボールを投げられたことから、負傷からの復帰状態は良好と認めています。

 

控えからウイングに入ったジョージ・ブリッジはスーパーラグビーと同様に才能あふれる活発なプレーを見せました。試合までの1週間でラインアウトをリードしたロックのパトリック・トゥイプロトゥは、それなりにリーダーシップをとってきた経験はあるものの、テストマッチのレベルでは初めての挑戦です。この1週間でのラインアウトの上達ぶりは、ハンセン監督も認めるところとなりました。

 

フランカーの新人ダルトン・パパリイもデビュー戦としては上出来で、終盤エネルギーが足りなくなってきてはいたが、これからいい選手になるだろう、とハンセン監督は述べています。

 

試合までの1週間に及ぶ調整はコールズにとっては大きな課題だったとのことですが、新たにオールブラックス入りした選手は皆、誇らしげにジャージを身につけて、全力を尽くしました。

 

コールズは「オールブラックスの一員として、再びラグビーの試合に出ることができて本当に嬉しいです。ずっと戻ってきたかったので」と語っています。

 

コールズが快くサポートしたこともあり、主将のルーク・ホワイトロックは見事なリーダーシップを発揮しました。ファーストファイブエイスのリッチー・モウンガもセンターを先導しました。オールブラックスは試合開始から程なく日本にリードを許したものの、若手たちの反撃は誇れるものとなった、とコールズは述べています。

 

日本代表のアシスタントコーチ、トニー・ブラウン氏は、日本はスピードで勝負するプレーを目指していたが、ブレイクダウンで負け、タックルも弱かったと指摘しています。

 

一方、ゲームをうまく運べばいいトライを獲得できる資質ある選手のいることも確かです。

 

ブラウン氏は、「我々の立場からは、タックル、ラック、モールを少し改善することで、第1級のチームと戦えると見ています」

 

「スクラムとラインアウトのひとつひとつが課題になることは予想していましたが、後半のスクラムでは特に手応えが感じられました」と語っています。